2015年9月30日水曜日

やっとネットがつながった

引っ越しというか、荷物の運送と運びこみ自体は一週間前には終わったのだが、何しろ安上がりプランなもので、業者は家具を大まかに配置してくれるのと、小物が入ったダンボールを運びこんでくれるだけの契約である、生活に必要な物資がどこにあるのかも判らず、当然食事を作る事も出来ない。

ここ10日近く朝飯はコンビニおにぎり、昼はパンと牛乳、ディナーはサイゼリアと言う生活。夜はココイチと言う日もあったが、あんまり変わらん。寝る時もシーツが見つからず、ベッドマットに直接寝る始末で、いささかグロッキー気味。それでも早く帰ってダンボールを片付けないとと思うのだが、それがままならない。こんな時に限って仕事は忙しく、どうでもいい様な会議や雑用が打ち続く。

その上に引越の前日、思わぬ事態に遭遇してしまい、作業進行には今現在も大きな阻害要因となっている。その件については後述ということにしたい。先ほどダンボールの山の中からMacBookをやっと回収したのだが、何故かマウスがない。私、トラックパッドが苦手なんですよね。ここまで入力するのも大変だったので詳しい話は明日以降。そう期待するような話ではないが。

2015年9月20日日曜日

浅草で一泊

毎年今頃に娘達と恒例になっている亡き妻の慰霊大酒飲み大会を浅草で開催。当初は妻が好きだったクラシックホテル、箱根の富士屋ホテルとか日光の金谷ホテルなんかを利用することにしていたのだが、結構物入りなのと遠くまで行くのが面倒という理由で、昨年からは都内開催に簡易化。

それでも一応家族4人で泊まったことのある所にしようと言うことで、今年は浅草ビューホテルを選択。25年ぐらい前に初詣で利用したことがある。その時の印象はいささか危ない土地柄に聳え立つ白亜の超高級ホテルというものだったが、久しぶりに来てみれば、ビジネスホテルにまばらに毛が生えた、かなりヘタリが目立つ宿泊施設だった。記憶の中で美化されていたんですな。娘達の意見も同じ。

ホテルのレストランには余り期待できそうにないので、地元の雰囲気を満喫しようと焼肉屋とイタリアンバルをハシゴ。浅草の街はなかなかの情緒で、ぶらぶら歩きしているだけでも楽しい。土曜日のせいか夜遅くまで行きかう人波が絶えず、路上のテーブルで人々が飲み食う様子は東南アジアを思わせるエネルギーあふれるムード。こちらも触発され、さらにコンビニで酒とつまみを買い込みホテルの部屋でグダグダと飲み続ける。

結局いつの間にやら眠りこけていて、慰霊の夜は過ぎてしまった。娘達と分かれて、引越し荷物作りのために上野湘南ライン(こんなのがいつの間にか出来ていたので驚き)で帰宅。もう鍋も食器も片付けてしまったので、連休中はコンビニおにぎりとファミレス定食で過ごすことになる。そういえばネットの撤去作業の業者がもうじき来るんだった。本当に新居で生活再建が出来るんだろうかと、一寸不安になる二日酔いの休日なのだった。

2015年9月13日日曜日

縫いぐるみがお気に入り

引越し荷物まとめの作業中、押し入れの奥から古びた犬の縫いぐるみを回収した。娘たちが子供の頃、さんざん一緒に遊んでほとんど擦り切れかかっていたもの。名前もつけていた筈だが忘れてしまった。捨てずにとってあったんですな。

勝手に捨ててしまうのも何なのでソファーの上に放り出しておいたら、猫がいたく気に入ったのか、終日寄り添って寝るようになった。たまにちょっと蹴飛ばしてみたり、鼻先をなめたりしているので、自分の同類だと思っているのかもしれない。

何だこいつ、親戚っぽいけど何も言わないな。この家の匂いが染み付いているから、ここに住んでたんだろうな。でも、かまってやってもえらく反応が鈍いぞ。ちょっとトロいのかな。まあ、悪さもしてこないし、一緒に寝ていてやろう。と言うような感じか。

おかげで私の寝床に入ってくることがほとんどなくなり、荷造り作業がまだまだ続く中、抜け毛掃除にとられる手間がかなり減ったのが有難い。新居の方にも持っていくしかあるまい。こうして捨てられない過去のボロの類が、またひとつ増えるのだった。

薄暗かったのでフラッシュを焚いたら、色目が飛んでしまって白黒写真みたいになってしまったが、どうせノエルはカラーであろうが白黒であろうが、いつも黒。

2015年9月6日日曜日

引越し準備に青息吐息

引っ越しの日を9月の連休と決めたのはいいのだが、老後の蓄えを少しでも残そうというセコイ考えのもと、引っ越し業者の見積もりから、かなり安上がりなプランを選んでしまった。一人暮らしの事、荷物準備に大した手間はいらんだろうと思ったのである。

しかしよく考えれば今は一人暮らしとはいえ、かっての4人家族生活の遺物をほとんど抱えたままなのである。煎茶でも抹茶でも20人以上招いて茶会が開けそうな道具を持っている独り者と言うのは、かなり稀な存在なのではないかと思うがどんなものだろう。塗りのお盆も30枚ほどあったな。後は推して知るべしである。

そんな訳でここ何日か、荷物をダンボールに詰めるだけの毎日である。大きな家具などは業者が運んでくれるが、中の小物はこちらが整理梱包しておかないといけない。幸いなことに、10年以上前に「蔵書」というものは持たないことにして、医学書は勤め先の図書室に、人文系の全集などは公共の図書館に寄付してしまった。フロイトもウィトゲンシュタインも柳田國男も南方熊楠もきっと本望であろう。こちらも労力が半分。

それでもちょっと気になる本とか、たまに読み返すので取っておいてある本もまだたくさんあり、これの扱いが大変。本は集まるとやたらに重く、ダンボール一箱で30kg近くにはなる。まとまるとトン単位になるダンボールの置き場がないので寝室にも積み上げてあるのだが、地震でもあって崩れれば圧死は確実である。

その上、目についたものから箱に詰めてしまうものだから、当面の生活必需品が全く揃わない。食器棚の底の方からレトルトカレーを発見したので、晩飯はこれにしようと温め始めたのはいいが、お皿をみんな片づけてしまっていた。ドンブリしかなく、おまけにスプーンがない。仕方なく箸で食べていると実に情けなくなってくる。

せめて少しでも猫が手伝ってくれたらなぁと思うのだが、邪魔はしても助けてくれるはずもない。大体、引越し当日、こいつをどうしておけばいいのだろうかと、悩みの種は増えるばかりなのだった。