ストレッチャーに乗せられて天井の照明が過ぎ行くのを見ていると、子供の頃見ていた医療ドラマ「ベン・ケーシー」のオープニングを思い出す。たしかあの映像では頭を先にしてストレッチャーを移動させていたが、それは患者に不安を与えるので、よろしくないんだよな。その夜の救急隊員も頭を先にしている。ちゃんと研修させにゃ行かんなどと考えていると救急室に到着。
明るいイケメン看護師が問診、その後にもう一度同じことを研修医に説明。この時点でネックカラーを付けさせられるが、頭頸部がデカ目の私には苦しいだけ。これナシではダメ?と頼んでみるが「規則だから」と取り合ってもらえない。輸液ラインまで取ると言い出したので、それはマジに拒否。
しかし研修医は私のTシャツに白いシミが浮いているのを目ざとく見つけ、やってきた指導医に、多量の発汗のせいで塩が浮いているようなのでショックの可能性を考える必要があるのでは、と提案している。あのー、このシミは歯磨き粉がたれてできたもので…と説明しようとしたが何だか恥ずかしくて言えなかった。
まあ、ケロッとしているし、レントゲンとCT、内蔵損傷チェックのための超音波検査しておけばいいだろうと言う話に落ち着き、一通りの苦行をおえて無罪放免。筋肉痛がひどいが、面倒臭かったので痛み止めはもらわなかった。家にあるのを適当に飲んでおこうと思ったのだが、すでにダンボールに詰められているのを忘れていて、一晩激しい全身の筋肉痛にさいなまれる。
最近の救急医療というのは全身状態には過剰なまでの注意は払うが、膝や手に今そこにある擦過傷などには余り関心がないらしく、傷は結局ほったらかし。帰るときに看護スタッフから、「傷はシャワーで洗って、市販のカットバンを貼っておいてください」と言われてひっくり返りかける。
帰ってから膝の傷をシャワーで洗ったら、アスファルトのカケラが2個ほどでてきたが、まあそれは良しとしておこう。買い置きしてあったキズパワーパッドのおかげか、10日目にはほぼ傷が塞がったので、妙な消毒やらガーゼを使わないというのは方針としては正しいのだろう。病院で洗浄してちゃんとドレッシングしてくれないのは不思議だが。全身の筋肉痛のほうはいまだに続いており、ダンボールに囲まれた生活が改善されないのはそのせいなのだ。
今回の教訓。
①どうせ車にはねられるなら、メルセデスに限る。
②病院に行くときは歯磨き粉を垂らしたTシャツなどは着用禁忌。
危なすぎです。でも大事に至らずよかったですね。引っ越し祝いのコメントを書こうと思い,新居の香りは猫は苦手だろう,徳尾くんも遠くなって淋しいのではないか,等のんきな文章を考えておりました。どうかお大事に。
返信削除しばらくブログを拝見していなかったら、とんでもない事が起きていたんですね(・・;)
返信削除びっくりだけど面白過ぎです。救外でのやり取りの姿が目に浮かびます(^_^;)
でもでもとにかく大事に至らず良かったです。
体調復活したら引っ越し祝いしましょ~(^o^)