2013年7月30日火曜日

ソニー号空飛ぶ冒険

またまた宮崎氏のブログからの剽窃。60年代初期、TV創世時代の思い出話なので、爺さまの昔話はかなわんよと思われるのは必至であろうが、あえて触れさせて頂く。

このドラマは小さなヘリコプター運輸会社を営む二人の主人公が個人や警察の依頼のままに様々な冒険と出会う話なんだが、本家では1957年に第一シーズンが始まっていて、ヘリを使うスタントがまだ珍しい時代、けっこうな人気を得たシリーズだったようだ。

日本でもほとんど遅れることなくほぼ同時期に放映され、TVを買ったばかりの我が家では30分番組ながら(この時代のTVドラマは和洋問わずほとんど30分ものだった)、毎週楽しみに見ていたものだった。

向こうの原題は"Whirlybirds"、"Copter Patrol"と呼ばれる場合もあるらしい。Wikipediaでは英国とイタリアでも放送されたとあるが、日本での放映については触れられていない。その時代は日本など意識されていなかったのであろう。

ましてや勝手にヘリにスポンサーの名前をつけて、番組の題名にして、日本だけの主題歌をつけるなんてことはまず、グローバルスタンダードなんて関係なかった時代だったからこそ許されたのだと思う。ちなみに、元の番組ではヘリには単なる機体番号しかついていないらしい。

私にとって一番不思議なのは、この番組を見ていた当時から、鉄骨みたいな機体の尾部に"SONY"とデカデカと書かれていたという視覚的記憶があることなのである。番組内のセリフやら、主題歌で「ソニー号」と何度も聞かされていたので錯誤記憶が形成されたのか。しかし、そんなことでアルファベットの視覚記憶が生じるものだろうか。マウスに電気刺激の偽記憶を作るのとは違うのである。

あの時代、後から動画に書き込むことは手作業でやるしかないだろうし、もしそうしたとすればかなり不自然なものになったのは間違いない。でも私の記憶の中のソニー号は、機体と一体化したSONYのロゴをつけ、今も私の辺縁系あたりを軽やかに飛び回っているのである。

1 件のコメント:

  1. 今その記憶の原理を合理的に解決するものとして考えつくのは、CMにSONYロゴをつけたヘリを使った現地撮影の映像を流していたのではないかということ。もしそうだったらバイラル映像の嚆矢といえる。私みたいに本編と混同した記憶を持ってしまうのも当然というもの。

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