2015年7月12日日曜日

ガスパッチョ

何か変に雨ばっかりで気温も上がらず、さっぱり夏らしくならないのだけれど、7月も中旬ということでもあるので、毎年恒例のガスパッチョ作りおき作業にとりかかる。

ガスパッチョを初めて味わったのは10数年前にスペインに行った時のことで、美術館のカフェテリアで紙コップで供されたモノが出会いの最初。昔、丸元淑生のちょっとトンデモ系の料理本に凝っていたことがあり、知識としてはあったのだが、実際に口にする機会がなかった。

カフェテリアはとても中身を期待できるような環境ではなかったが、結構行けるというのが第一印象。もともとヴィシソワーズみたいな冷たいスープが好きなので、それよりかなり無骨で素朴なこちらも気に入ったのだろう。後でちゃんとしたレストランで食べた物より、その簡易食堂の方が美味かったような気がするのも、ワイルドさがガスパッチョの持ち味ということかもしれない。

そんな訳で作業開始。我が家にある1リットル強のブレンダー(普通はミキサーと呼ばれるが正しい呼び方はこちらなのだそうで)ぎりぎりいっぱい(好みによるが4人前というところですかね)なら大きめの完熟トマト3個、きゅうり1本、パプリカ1個(ピーマン適量で可)、ニンニク2かけ(ホントは5かけぐらい入れてるが)、オリーブオイル150〜200cc、塩適量、クミン少々(別に無くても可)、フランスパンこぶし大(これも食パンで充分)と言うところか。量をまじめに考えたことがないので、作るたびに少しずつ違う。ブレンダーからこぼれ出さないということが最優先。

オリーブオイルを全部入れてから材料を入れて行かないと、ブレンダーが空転するばかりなのでご注意を。程々に滑らかになったところで水を加えて適量に調整。材料を入れすぎた場合は試し飲み量を増やす。出来上がったら、ブレンダーのカップごと冷蔵庫に入れて冷やしておく。まあ少なくとも3〜4日は持つのではないだろうか。

時間がない朝などはこれだけで済ますこともあるが、オリーブオイルのせいか腹持ちがとてもよろしい。ニンニクの臭いが気になるところだが、今までのところ同僚などからのクレームはない。向こうが我慢しているだけかもしれない。食物繊維とオイルとニンニクのおかげでやたらに通じが良くなるので、そのへんも多少考慮が必要かも。

ディナーの前菜にも使えるし、休日のブランチの主菜にもなり、とても便利で簡単に作れる、お洒落でエスパニョールな一品。お試しあれ。

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