2013年11月23日土曜日

猪瀬都知事への提言

報道によれば、猪瀬都知事は昨年の立候補直前に徳州会理事長である徳田虎雄氏と面会し立候補挨拶をした上で、5000万円の資金提供を受けたということである。

最も「徳洲会関係者」の言うことと知事側の言うことは微妙に食い違っていて、猪瀬氏側から一億円の資金提供を要求されたと徳洲会側はいい、猪瀬氏側は挨拶に行っただけだが、資金提供を申し出られ、断るのも何だと思って一応借入金扱いにしていたとのこと。

猪瀬氏がなんで立候補前に徳田氏に挨拶に行かねばならんのかがまず判らず、徳洲会が猪瀬氏に資金提供する理由はそれ以上に判らない。当選は間違いないから、ここで紐付きにしておくと後々有利と思ったんですかねぇ。猪瀬氏もそれを期待していたんだろうか。

猪瀬氏と知り合ったのはもう40年以上前、田舎の大学ながら紛争まっただ中の頃である。私は新入生、彼は学部は違うものの学内闘争組織の委員長だった。彼の凛としたアジテーションはアホな若造の魂を揺さぶるもので、世界をこの人なら変えてくれると思えたほどであった。

当時の主張とはかなり変わるものではあれ、猪瀬氏の活躍はその後も続いた。作家として、政府の諮問機関の一員として、与党にも野党にもない新鮮な発想を政治の世界に吹き込んでくれたと思う。

私は政治家というものは、絶対的クリーンでなければならないとは思わない。「一着しかない人民服をきて1日2合の麦だけを食べる清貧の指導者」なんぞクソ食らえである。今回の問題にしても大した金額でもなし、徳洲会の八つ当たり要素が強いと思われるのだが、選挙前のヤバい時期に資金無心にノコノコ行ってしまったイメージのダメージは大きい。

ここは潔く辞任されるのが一番吉と思える。オリンピック招致の実績だけで充分な実績ではないか。そうしてSP抜きで昔話に花咲せて大酒一緒に飲みましょう。勿論、直後の再出馬もありですけど。


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