Googleのタイトルロゴが満月の動画だったので、確か昨日が満月だったから、そのせいかと思っていたら、ドビュッシー生誕151年記念とのこと。
えらく中途半端な年限の生誕記念タイトルロゴである。去年150年記念なんてやってたかなぁ。勿論、満月ごとに記念ロゴなんか作らないのも当然なんだが。
私事で恐縮ながら、私はこの季節の満月には実は少々過敏なのだ。長年患っていた妻が最後の入院をしたのが数年前のちょうど今頃だった。その夜、付き添いから帰る頃、病院の真上に満月がでていて、ドビュッシーの「月の光」が聞こえてきそうな雰囲気だった。結局彼女は次の満月まで入院生活を続け、あまり長いとはいえない生涯を閉じた。
たいして時間もたっていないのに、病理解剖やら、死後の様々な手続きやらを済ませたあと、遺体をどう扱っていたのかと言うあたりの記憶が綺麗に欠落しているのが不思議だ。狭いマンションに連れ帰っていたはずもなく、葬儀屋さんに預かって貰ったんだろうなぁ。なのにそれでも帰り道に見たその夜の満月ははっきり覚えている。
この季節の満月のたびに感じていた寂寥感も、ドビュッシーの伴奏付きならもう少し過ごしやすいものになるかもしれない。そんな切っ掛けを与えてくれたのかもしれないGoogleに感謝しておこう。
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