日本海側に住む上の娘が、品川のホテルでミニ学会があるので出てくるが、夜は暇なので晩ご飯を食べようと連絡してきた。下の娘も合流し、駅ビルにあるオイスターバーで食事会。要は私の懐を当てにしている訳。
土曜日ということもあるのか、街は人々で賑い、駅ビルのレストランはどこも行列ばかり。ただここのオイスターバーは駅ビルという立地にしては値段が高めのせいか、まず並ばないと入れないということはないのである。
味の方もまずまず。そりゃ生の牡蠣をむいて皿に並べるだけなんだから、元の牡蠣が美味ければ、誰がどうしようが美味いに決まってる。飲み物は清水の舞台から飛び降りる覚悟でシャンパン。牡蠣が届くまでに半分以上なくなってしまうのも大体いつもの我が家のパターンである。
結局もう一度清水の舞台から飛び降りることになり、牡蠣の方も12ピースでは足らず8ピースを追加。パスタやグリルした牡蠣も頼むが、こちらの方は大ブーイング。「味にパンチがない。ニンニクが足らん。塩がたらん。そもそも地中海系の料理はいい意味での下品さが命なのに」。ラテン系の料理にうるさい下の娘はテーブルにあった塩入れを抱え込んで塩味追加に余念がない。
その後は本格的飲酒モードになって昔食べたレストランや料理屋の食い物飲み物の思い出ばなしに花が咲き、久々の父娘再会合の夜は更けていったのであった。どっと軽くなった財布を胸に帰宅の途につきながら、それにしても食い意地と飲み意地だけが父娘の絆というのは如何なものなのかと、いささか考え込んだものだった。
1日に松本で「信大少数派同窓会」だったが、皆さん食欲は落ちていました。減っていないのは口数で貴殿の話題でも盛り上がっていました。
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