2013年9月15日日曜日

連休はビデオで

連休になり、仕事をしないでいいのは結構なことなんだが、することがないのも困る。一寸前にまとめ買いしたビデオで一日目を過ごすことにした。

1500円の廉価版で買って放り出してあったコーエン兄弟の「ファーゴ」をまず鑑賞。これは1996年に撮られたもので、主人公の妊婦の警察署長、フランシス・マクドーマンドはこの作品でオスカー主演女優賞を取っている。正直言って、なんで?と言う感じ。自然体の演技で、別に文句はないんだけど…。

金持ちの娘と結婚した無能な婿が、金に困って妻の偽装誘拐事件を思いつき、怪しい二人組を雇うのだが、この連中の無能さと残虐性は常軌を逸していて、関係ない複数の殺人事件まで引き起こしてしまう。その事件を追う妊婦の地方警察署長が大活躍と言う話。犯人達がここまでアホばかりでは、事件解決は自ずから容易なように思えますな。

ただ、犯人の残虐性の現れが実にナチュラルというか、無理がなく自然。仏に会えばこれを殺しという無門関にも通じる雰囲気。後に出る「ノー・カントリー」などの伏線になっているような気もする。コーエン兄弟はこの作品でほぼその地位を確固としたらしいが、その後「マトリックス」を作るようには見えないなあと思っていた。

考えてみればマトリックスはウォウショウスキー兄弟で、こちらはコーエン兄弟なんだよね。兄弟だけしかあってなかった。向こうは東欧系、こっちはユダヤ系だし。




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