優しい声のお姉さんいわく、あんたが落としたと言っていた携帯電話が届けられている。出来る限り早く、住んでいる場所から3つ離れた街まで行って、引き取るように。たしかに新しい携帯電話は保険の契約上そちらに届けたが、契約上落としたものが見つかればすみやかに返納することになっている。返納されない場合は違約金が発生するので覚悟するように、と。
なお、届け出られたのはJRの構内だったのでまず3つ向こうの駅に行き、所定部署で書類を作ってもらい、それからその街の警察に行って引き取るように。引き取らず、返納もされなければ違約金が…。はいはい、よく分かりました。明日中に手続きさせて頂きます。
そんな訳で昨日はせっかくの平日休みを潰して10数キロ離れた街まで、携帯電話の引き取りに。その街は戦災で丸焼けになったおかげなのか、湘南と呼ばれる辺りでは例外的に都市計画が徹底し、やたらに道が広く景観もよい。なんか、昭和40年台の名古屋を思い出す無機的町並みである。残念なことに人口はそれほど増えず、かなりもの寂しい。
それでも駅前の無料駐車スペースは狭く、結構離れたところにえらく高いパーキング・メーターを見つける。30分かけて書類を作ってもらい、まだ200円分残っているメーターを恨めしく眺めながらちょっと離れた場所にある警察に。なんとか携帯電話を貰い受ける。
これなら見つからなんだほうが良かったかなぁと、罰当たりな感想を持ちかけるが、私の手に戻るまで、見つけてくれた普通の人達の正直な態度と、公的機関の無私で真面目な仕事ぶりはこの国にいるからこそ享受できるものなのだと考えなおす。妙な画像ばっかり入っているSDカードも回収できたしね。
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